文化的な生活を送るためには何が必要か?

人間らしく生きるためにとても大事な「文化」という存在について。
favvy 2024.05.10
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アマンリゾーツの創業者にも大きな影響を与えたといわれる、スリランカの名建築家ジェフリー・バワ。彼の建築とインテリアデザインは、世界中のあらゆる文化が絶妙に融合されています。

アマンリゾーツの創業者にも大きな影響を与えたといわれる、スリランカの名建築家ジェフリー・バワ。彼の建築とインテリアデザインは、世界中のあらゆる文化が絶妙に融合されています。

「お庭の隅に、薔薇の花が四つ咲いてる。黄色が一つ、白が二つ、ピンクが一つ。ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは、人間だし、花を愛するのも人間だもの。」
太宰治『女生徒』

この言葉、素敵じゃないですか。まさに私が女生徒(高校生)だった頃に読んだ小説の一節で、今でもふと思い出します。

花は自然界に存在するものですが、その美しさを高めるために品種改良を行い、そして、庭という空間を作って「花を愛でる」という行為をする。これら一連の行動は、まさに人間の「文化的な活動」だと思います。

私にとって「文化」という概念は、豊かな人生を送るための大切なテーマ。私がソーシャルメディアやニュースレターを運営するのも、何かしら自分なりに「文化」という存在について考えて、発信していきたいという気持ちがあったからです(この考えをうまく一言で表せず、ひとまず「センス」という言葉を使っていたのですが)。

そうは言っても「文化」というテーマはあまりにも壮大で、自分の中途半端な浅い知識で、真正面から語ることはできないと躊躇していました。しかし最近、文化に関するとあるブログ記事を見つけたことをきっかけに、多少つたなくても、現時点の自分の考えをまとめてみようと思い立ちました。

東京の家には文化がないのか

冒頭で触れたとおり、最近、『東京は家の中に文化がない』というブログ記事を目にしました。東京は住宅が狭すぎて、本を置いたり絵を飾ったりするスペースがない。つまり、「文化は媒体としてモノを必要としている」ため、ある程度のスペースがないと、文化的な生活を送るのは難しいという意見です。この指摘はまさにその通りだと思いました。家のスペースが限られると、「生きるために必須のもの」が優先されてしまうため、本や絵画などの、ある意味「存在しなくても生きていけるもの」は後回しになってしまいます。そうなると、いわゆる「文化的な生活」から遠くなってしまう気がします。

視点を海外に移すと、狭い住宅に住んでいる地域は東京だけではありません。例えば香港の中心地は東京以上に住宅価格が高く、猫の額ほどのスペースで暮らす人が多くいます。また、フランスのパリも、一般市民が住むアパルトマンは狭い物件も多いです。このような地域の家の中も、文化がないと言えるのでしょうか?

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続きは、5678文字あります。
  • 小さな空間から生まれた文化活動
  • フランスと日本では何が違うのか?
  • 文化的な生活を送るために欠かせないこと
  • 未来の文化に「モノ」は必要か?
  • 今すぐできる文化的な生活

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