自分の家族を「美しい」と言えるか?

イタリア滞在中、飼い主に「ベリッシモ・マイロッティ」というあだ名をつけられた犬。
このゴールデンウィーク、ちょっとした「冒険」をしてきた。
なんと(?)1歳10か月の愛犬マイロを連れて、イタリアとフランスへ行ってきたのだ。
マイロにとっては初めての海外だし、私たち夫婦にとっても「犬連れの海外旅行」は人生初。
犬と一緒に飛行機に乗れる航空会社があることは、知識としては知っていた。しかるべき検疫手続きを踏めば、日本から海外へ連れていけることも。それでも、動物を国外に連れて行くのはとにかく大事(おおごと)すぎて、なかなか行動に移せずにいた。
それでも今回、思い切って踏み切れたのは、ありがたいことにマイロが「超・旅向き」の性格だったから。 外出も外泊も大好きで、物怖じしない。乗り物も平気。事前の健康診断もばっちり。
「……これ、もしかしていけるのでは?」
そう思って、犬との共生が進んでいる国として名高いイタリアとフランスを行き先に選んだ。
結果として、これが本当に天国のような旅だった。いやもう、犬を飼っている皆さんにはぜひ体験してほしい。

イタリアでは、犬と入れるアート施設がいくつかあった。散歩の延長線で芸術にも触れられるなんて感動すぎる……。
レストランも、ショップも、ホテルも、なんなら駅の構内まで、ほぼすべての場所で、犬がそのまま入れる。日本で「犬同伴OK」のお店をわざわざ検索して探す日々を思うと、ちょっと別世界に来ちゃったな、という心地がした。
そんな犬天国を満喫する旅をしている中で、ずっと私の頭に残り続けた言葉があった。
ミラノやヴェネチアの街角を歩いていたとき、見知らぬ老若男女から、マイロはたびたびこんな風に声をかけられた。
「Bellissimo(ベリッシモ)!」
Bellissimoは、イタリア語で「美しい」という意味。 あの小さくてモコモコした犬が、すれ違いざまに「美しい」と言われたのだ。
「美しい」と「かわいい」のあいだ
(うちのマイロが、美しい……?)
日本語の感覚からすると、犬を見て「美しい」とはまず言わない。ボルゾイのような麗しい佇まいの犬ならともかく、基本的には「かわいい」という言葉が当てはまる(ちなみにイタリア語で「かわいい」はCarino(カリーノ)/ Carina(カリーナ)と言い、マイロもそう呼ばれる場面もあった)。
日本語の「美しい」という言葉の背景には、厳粛で、距離があって、特別な場面で使うものというニュアンスを感じる。どこか外見的な造形美に重きが置かれているようにも思う。
そこまで考えて、ふと、英語の「 Beautiful(ビューティフル)」という言葉のことを思い出した。

イタリアとフランスで、たくさんの人から優しさをもらったマイロ。特に、帰国前日にパリで出会った人とは、本当にイチャイチャしてたので、「日本に帰りたくないのかな……」と勘繰ってしまうほど(笑)マイロのおかげで、現地の方々との会話も弾みました。犬の存在が尊すぎる。
この記事は無料で続きを読めます
- 根拠のない自信はありますか
- 「私が美しいと思うもの」を持つということ
- 「vita」という、ひとつの世界
- 役に立つから学ぶわけじゃない
すでに登録された方はこちら