思い切ってジャンプしたその先に
今までの人生で一番勇気が必要だった買い物。そう、それは家…。
今回は、センスを養うための心の持ち方(と、現実的な方法)について、私なりの考えを綴っています。このテーマについて書こうと思ったきっかけは、読者の方からいただいた、こんな質問でした。
「ほしい家具があっても数年後もその家具が好きかどうか分からなくて買えません。すでに何度か、欲しかったけど買わなくてよかったと思った家具があるので、自分を信用できず、買えません。趣味が変わったらどうしますか?」
ご質問ありがとうございます!
このお気持ちとてもわかります。家具はそんなに安いものではないし、大きいし、失敗したら大変。だから、ずっと考え続けたまま月日が経ってしまう・・・。
家具と恋愛
私も、過去住んでいた家のインテリアを振り返ると、今の自分だったら絶対に選ばないものが沢山あります。「なんでこんな家具を選んだんだろう?」と疑問に思うほど(笑)けれど、不思議と後悔したことは一度もありません。なぜならば、過去の経験のおかげで、昔の自分よりも良い選択が出来ていると思うから。今気に入って選んだ家具も、いずれ手放したくなるかもしれない。それでも家具を買うのは、経験を積み重ねるほど自分の判断力がアップデートされる感覚があるからです。
私は恋愛経験豊富なタイプではないのですが、このご質問を読んで、下記のような言い換えが頭に思い浮かびました。
「今付き合いたい人がいても、数年後も好きでい続けられるかわかりません。すでに何度か、“好きだったけど付き合わなくて良かった”と思ったことがあるので、自分の判断を信用できず、付き合う決心がつかないのです。将来好きなタイプが変わったらどうしますか?」
大袈裟かもしれませんが、もしかすると、モノに対しても人に対しても、根底には似たような思考が隠れているのかもしれません。
未来を見越して慎重になるということは、大人としての賢明な行動だと思います。しかし、私が質問者さんのコメントで気になるのは、「自分を信用できない」という言葉でした。