意外と知られていないパーソナルカラー診断への誤解
突然ですが、皆さんは「ブルベ」、「イエベ」という言葉を聞いたことありますか?正しくは、「ブルーベース」、「イエローベース」と言いますが、主に、パーソナルカラーを診断する時に使われる言葉です。パーソナルカラーとは、生まれ持った肌・瞳・髪の色の特徴に調和し、ひとりひとりの個性を引き立てる色のこと。ここ数年、パーソナルカラー診断がメジャーになってきたので、診断を受けたことがある人、または、化粧品などを選ぶときに、パーソナルカラーを意識して選んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、このパーソナルカラーを巡るお話から、センスの育て方につながるヒントを綴ります。
ケネディ大統領のイメージ戦略
実は、パーソナルカラー診断は「イメージコンサルタント」という仕事の一部なのです(ちなみに、私はこのコンサルタントの民間資格を有しています)。この仕事は文字どおり、イメージを戦略的に演出する専門家のこと。ファッション業界のスタイリストと一見似ているようですが、イメージコンサルタントは、ファッションやメイクのアドバイスだけではなく、話し方やジェスチャーなど、表面的に見えるもの全てにおいてアドバイスを行う仕事です。
ここでポイントなのは、「あなたに似合う色や形を選ぶ」ことがイメージコンサルタントの目的ではなく、「あなたがどのように人から見られたいか」、そのゴールに沿った戦略を立てることが、本来の目的なのです。似合う色や形を選ぶのは、目的を達成するための手段の一つと言えます。
イメージを戦略的に演出するという手法は、もしかすると太古の昔から存在したかもしれません。それが、現在のような職業として世に知られるようになったのは、ケネディ大統領がきっかけだったと言われています。
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