これから必須になりそうな「そうだけど、何か?」精神

今回は、アリアナ・グランデの新曲とインテリアYouTuber動画で感じた、とある”考え方”のお話です。
favvy 2024.01.14
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お正月休みは、黙々と3Dパースをいじっていました(パース初心者)。このインテリアプランを実際に試した写真は記事の後半でご覧いただけます。

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2024年、明けてしまいました。今年もマイペースな更新を続けると思いますが、ゆるりとお付き合いいただければ幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします!

ここ最近渦巻いていた感情

毎度のことですが、私はいつも年末に「ああ新年を迎える心の準備ができていない。あれもこれもまだ出来ていなかった」と謎の焦りを抱えつつ、ぷにゅっと無理やり押し出されたところてんのような気持ちで、新しい年に放り出される気分がします。「今年は十分やり切った。新年どんとこい!」と思える時は一生来ないかもしれないですが、こうやって半ば強制的に区切りがもたされることは、気持ちの切り替えとして良いきっかけになるのかも?

ここ最近、そんな謎の焦りとともに、自分の心を占めていたもうひとつの感情があります。それは、インターネット上(特にソーシャルメディア)に溢れる言葉を読みたくないし、自分自身も書きたくないという気持ちでした。前回のニュースレターでは、ソーシャルメディアのポジティブな面について触れており、その考えに嘘偽りはありません。ただ、あまりにもネガティブだったり攻撃的だったりするコメントがタイムライン上に見えてしまい、なんだか疲れてしまったのです。インターネット上の発言に対する問題は今に始まったことではありませんが、特にこの数年はパンデミックや戦争など大きな出来事も重なり、ソーシャルメディア上のカオスな状態に、より目が行きやすくなっているのも事実かと思います。このような気持ちの高まりとともに、「脊髄反射的な意見の応酬とは無縁な、書籍という存在」への魅力を再認識し、読書の時間が増えた期間でもありました。

話題の新曲ではっと気づいたこと

そんな感じで、やや心がささくれているときに突如やってきたのが、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)の新曲。その曲のタイトルはずばり、

「Yes, And?(そうだけど、何か?)」

Arianaについてはもはや説明不要かと思いますが、もしご存じない方はこちらの公式サイトのページをご覧ください。とにかく世界の歌姫です(説明が雑すぎる)。そんなArianaが約3年ぶりにリリースした曲のタイトルがこれでした。彼女は最近、とある恋愛ゴシップでバッシングに遭っていたのですが、それに対するアンサーソングとして注目され、リリース直後に世界約50カ国のApple MusicのチャートでNo.1になっています。

歌詞の内容は「私のことって何かあなたに関係あることなの?もっと自分の道を生きなよ」とすぱっと言い切っている、というもの。ミュージックビデオでは、「昔のArianaが良かったよね」なんて言ってくる余計なお世話系批評家への風刺も効いています。曲はMadonna(マドンナ)の「Vogue」を彷彿とさせるメロディで、そういった意味でも現代のDiva色が色濃く反映されています。

歌詞の一部はこちら↓

in case you haven't noticed well, everybody's tired and healing from somebody or something we don't see just right(中略)"yes, and?" say that s*** with your chest... and be your own f**** best...friend (中略)now i'm so done with caring what you think
気づいてないかもしれないけど まあみんな疲れているよね それで誰かや何かから癒されようとする ちゃんと見えてもいないくせに(中略)「そうだけど、何か?」胸を張ってそう言いなよ それで自分自身の最高の親友になって(中略)もうやめたの ほかの人の意見を気にするのは

この内容、Ariana自身の個人的な内容でもありますが、現代人の多くが感じている閉塞感を表しているような気もしませんか?何をやってもいちゃもんつけられるソーシャルメディアの煩わしさ、周囲の目を気にしてしまう自分への自信の無さなど。そんな人たちに、「もっと自分の気持ちを優先して、前に進みなよ!」と励ましているようでもあります。

歌手や曲の話はさておき、世界的なアーティストは才能やスキルはもちろんのこと、どんなタイミングでどんなメッセージの作品を発表するのか?という時代を読む感覚が鋭いのだな、と改めて感じる一曲です。時流も合わせて作品の一部なんですね。

今年“フォローしない”インテリアトレンド

話は変わりますが、年末年始のコンテンツとしてお決まりなのが、「2024年のトレンド予測」。インテリア領域のYouTubeチャンネルでも多くのトレンド予測動画が出ていますが、中でも印象に残ったのはこちらの動画。様々なインテリアデザインYouTuberによる「今年、私がフォローしないトレンド」という内容です。

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  • 心が軽くなる「そうだけど、何か?」精神

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