「おしゃれ」にライセンスは必要?
こちらは、数年前に訪れたとあるキューバの村。まるで、おうちごとにそれぞれのテーマカラーがあるような、色鮮やかな壁がとても印象的でした。
今回は、「おしゃれ」に対する偏見について綴ってみました。毎回そうですが、特に今回は考えがまとまっていないテーマなので、すっきり筋の通った文章ではないかもしれません。拙い内容ですが、「こんな考えもあるんだなー」くらいの軽い気持ちで読んでいただけると嬉しいです。
注)このニュースレター内で使っている「おしゃれ」という言葉は、着飾るという意味ではなく、ファッションやメイク、そしてインテリアなどにおいて、目に見える部分への工夫や気づかいを総称した意味として使っています。
おしゃれな場所とそうでない場所
まずは下記の記事をぜひご覧ください。数年前の記事なのですが、日本と海外の公共空間の違いについて、とても面白い見せ方をしています。
日本では、カフェやアパレルショップ、また歴史的な文化施設まで、おしゃれな空間がたくさんありますが、いわゆるおしゃれとは無縁そうなお役所や駅などの公共空間では、注意書きのポスターや看板が乱立し、残念ながら景観を損なっているところが数多く見受けられます。対して、これまで訪れた海外の公共空間、特にヨーロッパでは、日本ほど景観が損なわれていない印象です。
上記でご紹介した記事は、そんな日本の景観の特徴をよく捉えていると思いました。もちろん「〜〜横丁」などの繁華街は、雑多な街ならではの魅力があると思いますが、雑多だけど魅力がある場所とそうでない場所の違いは、文化があるかどうか、という気がします。お花見のブルーシートや、注意書きの乱立は、私の中では文化ではなく景観を損ねるものという解釈です。
ちょっと話が脱線してしまいましたが、おしゃれさが求められる場所が素敵であるのは、日本も海外も万国共通。しかし、そう言った美的な世界とは一見関係ない空間にこそ、デザインレベルの平均値の差を感じてしまいます。単刀直入に言うと、日本はおしゃれな場所とそうでない場所の落差が大きいと思うのです。
なぜ日本でこのような差があるのでしょうか?あくまで私の仮説なのですが、日本は一般的に、おしゃれを取り扱える人とそうでない人に分断されていると思っています。ファッションやインテリアのデザイナー、アーティストなどは、おしゃれを取り扱える人。その他の人は、おしゃれを取り扱うのは難しい、という分断です。
フィンランドで訪れた駅構内の写真。貼り紙などがなく、シンプルなサインで、わかりやすさと景観のバランスが取れています。
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