「たまたま」日本人だったという感覚/よそゆきの服が減っている気がする/散歩できるって贅沢なこと?
こんにちは。『FAVVY - センスを育てるヒント -』運営者のMiwakoです。
2025年も、気づけばもう折り返し。私にとって7月は誕生月ということもあり、毎年なにか新しいことにトライしてみたくなる時期でもあります。
そこで今回は、ニュースレターの形式を少しだけ変えてみることにしました。
これまでは毎回、ひとつのテーマについてつらつらと書いていましたが、今回はもう少しラフに、いくつかの「ちょっと気になった」トピックについて取り上げてみたいと思います。
「たまたま」日本人だったという感覚

銀座の歌舞伎座にて。日本的な空間って「侘び寂び」的なシンプルなイメージで語られることが多いですが、こんなカラフルで装飾的な世界観もあるんですよね。その両極端あるのが面白いところ。
先日、話題の映画『国宝』を観てきました。俳優たちの鬼気迫る演技を通して、歌舞伎の世界がもつ奥深さと、その裏にある業の深さに圧倒されっぱなしの3時間。長い上映時間もあっという間に感じたので、もし未見の方がいればぜひ。
こうした作品に触れると、「日本の伝統美」や「日本の芸術」といった、“日本”を冠した言葉が自然と思い浮かびます。それ自体はごく当たり前のことですし、良し悪しの話でもありません。 ただ、その感覚がエスカレートして、「やっぱり日本ってすごい」「日本は特別だ」といった言葉を口にする人に、ときどき出会います。その考えに悪意はないのでしょうが、個人的には、そこに他国との比較や優位性のニュアンスがにじんでしまうように感じるのです。
(ちなみに、『国宝』自体はそうしたナショナリズム的な要素はまったく含まない作品です。むしろ、特定の価値観や主張を押しつけず、芸に生きた一人の歌舞伎役者に焦点を当てたつくりに、私はとても好感を持ちました。)
私自身、自国の文化について考えるとき、いつも頭の片隅にあるのは
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